No.10 装飾パーツを描画する
03 通信用アンテナを製作
 
 1:アンテナの描画
 前のページで画像サイズを拡大したのは、このアンテナのためだったりするわけですが、ページの都合上、同一のページ内に収めることができませんでした。 1ページあたりの容量を加味してのことですのでご容赦ください。
 このキャラクターですが、後ろ足からアンテナが伸びていたりします。よく、ナビのついている車に搭載されているテレビ用のアンテナの、アレですね。 けっこうスペースを取るので、画像サイズを拡張しないとはみ出てしまい、後の作業に支障をきたすことになるので、しつこいようですが前のページで画像サイズが拡張されています。
 
 キャラクターのアンテナを描画するために、新規レイヤー「通信アンテナ」を作成しています。 位置としては、アンテナは一番上の部分から伸びていますから、レイヤーの最上位に近い部分に配置しています。 一応便宜上、髪の毛などよりは後ろになりますからレイヤーもその辺に配置していますが、実際問題髪の毛と重なることは無いので、ほんとうに便宜上・・・ですね。 最上位でも問題は無いはずです。


 一般にダイバーシティアンテナとか呼ばれているみたいですが、このアンテナ、直線を用いて描けば簡単に描けてしまったりします。 Photoshopには、ラインを描くためのツールとして、ラインツール「」が存在します。 講座内でいろいろ出てくる矢印なんかはこのツールを用いて描いているわけですが、始点と終点を決めることによって、簡単にラインを描けるという便利なツールです。


 さて、ラインを描くわけですが、作業を行う関係上、直線は水平に描いたほうがよいでしょう。 とはいえ広大なキャンパス内で、水平線を描くのは意外に難しいですよね。 というわけでPhotoshopでは、水平、垂直、45度線のラインを簡単に描く方法として、Shiftキーを押しながらマウスで描画するという手法が与えられています。
 Shiftを押しながらマウスでラインを描画するとあら不思議(笑)、いとも簡単に水平線が描けてしまいます。
 というわけでして、上図(もしくは左図)では、直線の描画として、任意の位置に、線幅5ピクセルでラインを描いています。


 伸縮可能なアンテナということで、ラジカセのアンテナみたいなものを想像してもらえばよいでしょう。 基本的に、根元に行くにしたがってパーツが太くなるわけですから、線幅を順々に太くして上から塗り重ねをしていくという形になります。


 アンテナと本体の接続部分はあとで作成するのでここでは簡単に、形を変更するにとどめます。 具体的には、画像の回転(詳細や、大きさの変更を施しています。


 左右での形状を統一するために、回転とサイズ変更を施した後にレイヤーを複製(詳細しています。 後にレイヤーは統合してしまいますので、名前は別に「通信アンテナ コピー」でも良いでしょう。


 複製したアンテナを再び回転(詳細させて、形状を整えます。 最初に作成した平行線(詳細を参考にしてサイズと角度を調整しないと、完成した後に立体感が妙な感じになってしまうことがままあるので、このへんは勘にたよるよりしっかりと規定した情報を下に描くほうが良いですね。


 同様にして、もう1対のアンテナを作成していきます。


 完成したアンテナは、互いにリンク(詳細して、結合(詳細します。名前は「通信アンテナ」でよいですね。完成したレイヤーに陰影をつけるため、透明部分の保護(詳細を施した後、エアブラシツール「」と覆い焼きツール「」を用いて陰影を作成していきます。


 さて、作成したアンテナですが、このままだとあまりにも接合部分がいいかげんなので、カバーをかけて格好良くしてみることにします。 新規レイヤー「アンテナカバー」を、「通信アンテナ」レイヤーの上に配置しておきます。


 作成したレイヤーに、アンテナの接合部のカバーをブラシツール「」を用いて描画していきます。 完成したら、透明部分の保護(詳細を施しておきます。


 陰影の付け方は、これまでどおりですね。エアブラシツール「」と覆い焼きツール「」を用いて描画をしていきます。



2:画像サイズの調整

 さて、ここまでアンテナを描画したわけですが、前ページに設定した画像サイズが必要以上に大きかったので、サイズの調整を行うことにします。
 選択範囲ツールで矩形を作成したのち、[ イメージ ]メニューから [ 切り抜き ]を選択します。 多角形選択ツールや自動選択ツール等、正確でない矩形を選択範囲で作成しても、[ 切り抜き ]機能を用いることはできません。


 アンテナの描画と画像サイズを調整した状態が上図になります。




 3:現在のレイヤー確認


 現在のレイヤーの総数です。 毎回のことですが、レイヤーの枚数はこれくらいは軽く突破してます。 非効率な証のような気もしますが、この辺はPhotoshopの実力を引き出しているんだと、自分自身で納得はしています。
 総レイヤー枚数は現在40+α枚あります。 αは、非表示のためここでは省略しているレイヤーで、5枚ほどあります。(平行線を表示するための物とか)
 実際の完成時の枚数は50枚は軽く越えるでしょうね。 また完成時にこんな感じで掲載してみますが。 ・・・いらんか(^^;
 さて、おさらいの意味もこめて、各レイヤーの役割を簡単に説明しておきます。

 ・ 目補完:耳によって隠れたキャラクタラインの耳部の補完

 ・耳アンテナ:耳アンテナの描画

 ・髪の毛詳細:Painterで描いた髪の詳細

 ・髪の毛下地:Painterで描いた髪の下地

 ・髪留め:ポニーテールを束ねている髪留め

 ・ポニー詳細:Painterで描いたポニーテールの詳細

 ・ポニー下地:Painterで描いたポニーテールの下地

 ・髪の毛マスク:透過してしまう髪をマスクする

 ・キャラクタライン:キャラクターのライン

 ・ ライン:服のヘリの部分

 ・:服の描画

 ・:肩の描画

 ・ 黒目 瞳孔:目の瞳孔部分

 ・ 黒目 下地:黒目全体

 ・ 目 下地:白目全体

 ・:肌の描画

 ・耳アンテナ 奥:奥側の耳アンテナ

 ・アンテナカバー:通信アンテナのカバー

 ・通信アンテナ:後脚の通信アンテナ

 ・中心線:メカ部の中心線

 ・濃色部 手前:前足部分のメカの濃色部

 ・淡色部 手前:前足部分のメカの淡色部

 ・黒色部 中:胴体のメカの黒色部

 ・濃色部 中:胴体のメカの濃色部

 ・淡色部 中:胴体のメカの淡色部

 ・バッテリー部:胴体のバッテリー部

 ・後ろ足接合部:胴体と後ろ足との接合部分

 ・黒色部 奥:尾の部分のメカの黒色部

 ・濃色部 奥:後脚のメカの濃色部

 ・淡色部 奥:後脚のメカの淡色部

 ・淡色部 最奥:尾の部分のメカの淡色部

 ・ リング:蹄の地面接地部分

 ・:蹄部の描画

 ・ 装飾:胴体とシャフト部の装飾

 ・接合部:胴体とシャフト部

 ・間接補完部:間接の間の補完

 ・尾詳細:Painterで描いた尾の詳細

 ・尾下地:Painterで描いた尾の下地

 ・レイヤー3:髪のマスク描画時の名残

 ・背景:キャンパスの背景(無地)








キャプチャした画像は Adobe Photoshop4.01 のものです

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