No.00 ツールを用意する
02 ソフトウェアを選ぶには
 
 近年のパソコンの高性能化に伴って、やはりパソコン上でCGを描く方が増えてきているようですね。 別にコビ売った可愛い系女の子さんばっかりがCGじゃないですし、ネット回ると結構いろんなジャンルの方がCGをアップして楽しんでいるようです。 そういった方のサイトの講座を見るとまた面白いんですけどね。
 私が大学に入るころまで、パソコンで絵を描くなんてのはヲタクか専門家ばっかりでしたので、PC-98でドット絵をプチプチ作成するか、Photoshop位しかなかったのは確かです。 もともと需要がないから供給もそれほどないわけで、しかもPC-98の頃は、クリエイターはMAC全権主義バリバリでしたから(まぁ、Windowsなんて全然使い物にならなかったししょうがないといえばしょうがないんですが)、MACでCGを作成するとなると、必然的にほとんどPhotoshopだったりもしました。
 時が流れて今ではパソコンでイラストを作成するなんてのはごくあたりまえになってきて、年賀状や暑中見舞いのためにパソコンを買って付属のソフトを用いて楽しんでいるお方も多いわけですが、それだけ需要が高まってきたわけですから、ソフトウェアのほうも供給が盛んになってくるわけです。
 Photoshop全能主義というか、このソフトがあれば、私は今でも殆ど全ての処理をカバーできると思っています。ただネックなのはその値段で、なんだかんだ言ってもやっぱり、高いんですよね。
 ババーンとお金持ちの人であったり仕事で使うのであれば、いつのまにかPhotoshopを買うなんてのもアリだとは思うんですが、やはりそうでもないと10万なんてのは難しいのも確かです。
 とすると、Photoshopよりは性能が劣るけど値段の安いソフトで手を打とうってことになるのかな・・・と、昔バイトして早めにPhotoshop買ってしまった人間のおごりなのか、そう思っていたんですよ。

 ・・・しかしまぁ、昔のソフトならいざしらず、最近のソフトを見ると、価格対性能比でみるとPhotoshopよりよっぽど高性能なソフトがかなり出回ってきていて、知人の買ったソフトなんかを使って「なんだPhotoshopいらないじゃん」とか思ってしまう場面まで出てきてしまう始末ですなんですよね。
 というより、インタフェースの問題なんかはありますが、ここの講座で説明している程度のことなら、1万クラスのソフトで十分代用できてしまうんです。 残り9万は、インタフェースの使いやすさとか、ここでは披露していないツールの使い方とか、ネームバリューとか、実はその辺なんですよ、実は。
 込み入った処理を複雑に組み合わせていくのであれば、今でもPhotoshopが必要であると私は思っていますが、しかしこの講座で書いたことくらいの処理であれば、十分ほかのソフトで代用できてしまいます。 レイヤー機能なんてのは今ではフリーのイラストツールでもついてますし、高度なレイヤー乗算やパス、各種フィルタなどなんかは、1万のソフトで十分の精度と性能を持っていると思っています。 その辺もあってAdobeもPhotoshopLEを市販化したり本家Photoshopを5万以上値下げしたんだと思いますが、この講座でツールの使い分けの仕方なんかをチェックして、それをほかのソフトで代用することは全然難しくないと思っています。


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